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友を偲ぶ

今日一周忌を迎えた友人のことを書いておきたいと思います。同じ職場で親しくしていた彼女は昨年44歳の若さで急逝しました。

6年前、福岡に住む彼女のお母様が脳卒中で倒れ寝たきりとなり、彼女は毎月2ー3回、仕事の合間に東京と福岡を往復してお母様の介護をしていました。福岡には3人姉妹の長女である彼女の妹さんたちやお父様もいらっしゃいますが、家庭内の事情により、遠く離れた彼女が介護の主導権を握って、というより握らされていました。
東京と福岡の往復を数ヶ月繰り返し、その後数ヶ月間の介護休暇を得て福岡で介護を続け、そのまま彼女は職場に復帰することを断念しました。私達職場の仲間は、彼女が福岡に帰ってしまうことに反対しましたが、寝たきりとなって認知症の症状も現れ、病院所属の施設に入ったものの一部は家族が介護をしなければならないような状態のお母様を、彼女以外に責任もって介護できる身内がいないから、という理由により彼女は福岡に戻りました。

彼女は頭脳明晰とても優秀な人でしたが、年齢がネックとなり福岡で正社員の仕事を見つけることができずに、派遣社員として保険会社でかなりハードな働き方をしていました。お母様のいらっしゃる施設の近くに部屋を借り、仕事とお母様の介護に追われ、福岡に戻ってから1度だけ、息抜き~と称して東京に2-3日遊びにきたことがありましたが、東京で続けていたお稽古ごとや趣味は全てやめ、福岡では友人づきあいもほとんどなかったようです。

私の母が認知症となったとき、真っ先に彼女にそのことを打ち明けました。
彼女は、お母様に「貴女もオムツをして」と言われたときのこと、お母様が「私生理がはじまりました」と言いだし咄嗟に対応ができずヘルパーさんに助けられたときのこと等々さまざまな介護にまつわる話を、笑いを交えてメールで送ってくれ、そしていつも私を励ましてくれました。私より遥かに大変な思いをしていたはずの彼女ですが、弱音を吐くことはほとんどありませんでした。

一昨年の秋頃から体調不良だったものの仕事と介護に追われ病院に行くのを後回しにしていた彼女は、昨年春の時点で、すでに手術不可能な胃癌に冒されていました。
ちょうど私の母の症状が進み始めて私も余裕がなく、しばらく彼女との連絡が途絶えていた期間でした。
今更言っても仕方がありませんが、体調が悪いと聞いていれば、友人達皆で即病院にいくよう強行に説得できたはずと思うと残念でなりません。

彼女が入院して間もなく、お母様は亡くなりました。福岡に彼女のお見舞いに行った時、彼女は最後にお母様のお葬式に出られなかったことを悔やんでいましたが、お葬式でのお別れは形式的なこと、それまでの間にもう十分過ぎるくらいお母様にして差し上げたのだから、これからは自分のことだけ考えればいいのだから、と彼女に話したことが思い出されます。

その後、抗ガン剤の副作用と戦う彼女にメールを送り続けましたが、返事はいつも、自分のことではなく、その頃すでに母の介護が少し大変になっていた私への励ましでした。そして「自分の生活を大切に。介護のために決して仕事は辞めないように」と必ず書いてきました。亡くなる2週間前までの彼女からのメールはまだ全て保存してあります。

彼女はいずれこうなる運命だったのかもしれません。しかし、介護と仕事の日々でストレスが彼女の体を蝕み、発症が早まったと私は思います。
人間的にも介護者としても、私は年下の彼女の足下にも及びませんが、励まし続けてくれた彼女の言葉を大切に、今自分ができることを頑張っていきたいとあらためて思います。




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テーマ : 認知症の介護
ジャンル : 福祉・ボランティア

Comment

NoTitle

なんか胸にジーンときました。
涙が出てきちゃいました。
頑張り過ぎない介護・・・大事なことですね。でも難しいです。

NoTitle

コッコさん

友人の話、読んでいただきありがとうございます。

介護に携わっているということだけで、皆さんすでに頑張っているのだと思いますし、介護者が心身ともに元気でなければ、良い介護はできないと思いますが、なかなかうまくいきません。ほんと、難しいですね。

ご友人様のご冥福をお祈り致します

翡翠さん、こんばんは。お辛いご経験がおありなのですね。本当に介護は、止め様も無い流れるような日々の積み重ねで、介護者自身の健康管理という道を断ってしまうくらい過酷なものですよね。ご友人様とお母様はきっと天国でお互いを慰労しながら、仲良くされていることと祈りたいですね。翡翠さまのお母様の介護も、本当に大変な状況かと推察致します。お仕事を頑張りながらの介護はストレスも相当なものでしょう。ご自身の健康管理もぜひぜひ、定期的に行って、ご友人さまの分も元気に過ごして下さいね。私にもこの夏無くなった友人がおりまして、翡翠さんの日記と重なってしまいました。
合掌。

ありがとうございます

hiroさん、どうもありがとうございます。

本当に、親しい友人を亡くすというのは、また身内の場合とは別の悲しく辛い思いがありますね。hiroさんのお友達のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

今までは体が丈夫なだけが取り柄の私でしたが、さすがに最近はあちこちにガタがきているようです^^;;;
良い介護は介護者が心身ともの元気でないとできませんから、自分の心と体からの声にも耳を傾けたいと思います。hiroさんもどうぞご自愛下さい。
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プロフィール

翡翠

Author:翡翠
翡翠(かわせみ)のおばさん
6年余り、アルツハイマー型認知症の実母(要介護4、2009年で72歳)を自宅で介護。
2009年6月、母は特別養護老人ホームに入所。新たなステージの介護に突入しました。
2010年7月、要介護5に。
共働きの夫あり、姑(2009年81才)も同居。子供なし。

好き:
フィッシュ&バードウォッチング、ウォーキング、赤ワイン、食べる、サッカー観戦、旅行

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